現在の入試は、受験生や保護者が自分で中学もしくは高校に行き、話を聞き、希望校を決めるという形になっています。以前は、特に私立高校は、教師が生徒の成績を持って、合格の可能性について相談に出かけたようです。
しかし、今はほとんでの学校では「禁止」になっているようです。
以後、私立高校は、説明会や個別相談などのほか、あらゆる機会をとらえて、受験生・保護者との直接の接触を試みるようになっています。以前あった中学校の先生を対象とする学校説明会は、塾対象説明会に切り替えられました。また、中学校訪問よりも塾訪問に重きを置く傾向が強くなりました。こういう背景があります。そのため、生徒や保護者の方にはできるだけ多く自分の進学校に足を運んでくださいということをお願いされています。
正直なところ、教師は学力を示す客間的資料(要するに偏差値)もなく、特に私立学校の情報も十分ではないという、極めて厳しい状況の中で進路指導を行ってきたとお聞きします。
保護者の方や、塾の先生の方が、詳しい情報を持っているということが当たり前のようになってきました。しかし、それでも大事な生徒たちの進路指導をないがしろにすることはできないと思います。
毎年、塾に行かずに授業と家庭学習を頑張っている生徒がどのクラスにもいます。学校の先生はそう言った生徒たちが決して不利になることなく、全員が同じ土壌の上で進路開拓をできるように、進路指導を頑張っていかなければいけないと思っています。
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作者:李恵玉
デビューストーリー編集部