中学受験をすることの大きなメリットの1つは、成功体験を得ることなのですが、残念ながら不合格となってしまうことも当然起こります。若干12歳の子供が不合格に向き合う姿は、本当に胸が痛むもの。数年間に及ぶ塾通い、少なからず投入した費用、親としても様々な想いが巡り、その悲しみは例えようのない辛いものですね。
しかし、不合格の経験も、どう受け入れるかで、成功体験に並ぶ貴重な経験となり得るもの。
生きていく中で、挫折は遅かれ早かれ誰でも経験します。それが、人生のまだ始まったばかりの時期に経験する挫折、つまり中学受験の不合格は、正しい受け入れ方をすれば、取り返しのつく失敗。どうしてダメだったのか、どうすればよかったのか、辛いけれども事実を親子で見つめ合い、時間がかかっても消化した時、必ずや次の目標の糧となり、取り返すばかりでなく、子供の中で原動力となっていく可能性を持つのです。
ところで、私は某○○ママのように教育評論家でなければ、日々こうしたことを研究している専門家でもありません(笑)自分の体験や見聞きした事実から、どうしてそうなのだろう?と導きだした帰納的論理ですので、ご意見いろいろあるかと思いますが、ノンフィクションの経験談として読んでいただけたら幸いです。
作者:Celine
大学1年生、浪人生、国立中学生の3人の母。某大手中学受験塾にて講師、普段は秘書職