薄着の季節になると、ダイエットという言葉を目にする頻度が高まりますね。冬の間に溜め込んだ脂肪を、目立つ季節を前に落としたいという人が多いです。
ところで、このダイエット、検証すると受験と似ていることがわかります。
ダイエットが成功する必要条件は、まず、具体的な目標が設定されていること。なんとなく「痩せなくちゃ~」と言っている人は大概痩せません。一方、成果を出している人は「3か月でマイナス5キロ」とか、「ウエスト3センチダウン」、あるいは「腹筋を割る」など具体的目標を持っているはずです。
次に、その具体的な目標をいつまでに成し遂げるかの期日設定ができていること。旅行でビキニになりたいから3か月で痩せる、あるいは半年で3キロ減量など、ゴール期日を明確に設定することが肝要です。そして、目標と期間が決まれば、目標値をトータル期間で割って、毎日、何をどうすればいいのかを割り出し、それを強い意志で実行すれば、誰もが目標に到達することができるはずなのです。最近よく広告を見かけるR○ZAPも、目標を達成できるためのメニューを、徹底管理の元、毎日行うことで、理想の体にするという前述と同様のメソッド。専属のトレーナーが、日々のメニューをこなしているか、食事は無駄なものを食べていないか、逐次やり取りし管理しているそうです。
受験も、明確な目標を持ち、現在の実力をしっかりと把握し、強い意志で目標達成のための勉強をするという、ごくシンプルな方法で、理論上は誰もが希望の合格を手に入れることができるはず。ただし、受験の段階にもよりますが、メンタル・フィジカルな部分が少なからず影響を及ぼすものです。本番のその日にベストパフォーマンスを出せるかも含め、予測不能の領域が多いという理由で、目標を達成できない率はダイエットよりも高くなるでしょう。
また、目標値が高くなり、執行期間が短くなればなるほど、毎日の負荷(=必要とする学習量)は上昇し、執行期間が長くなれば、それは自ずと軽くなるもの。5キロを3か月で痩せようとするのと、1年で痩せようとするのでは、メンタル面も含めて道の険しさが全く違うことは明白でしょう。
目標や夢を早いうちから具体的に描くことは、受験の成功確率を確実にアップさせる1つの要因となるのです。ただし、保護者からの過剰な管理は、大きなマイナス要因ともなりますので、くれぐれもご注意を。
作者:Celine
大学1年生、浪人生、国立中学生の3人の母。某大手中学受験塾にて講師、普段は秘書職