ウサギとカメのお話は、ご存じのとおり、足の速いウサギが油断をして気を抜いたばかりに、後から来たカメに抜かされるという教訓。勤勉な日本人の国民性と相俟って広く知られるお話です。
しかし、よく考えてみると、圧倒的な足の遅さを自認しているカメが、なぜウサギと勝負をする気になったのか不思議です。まるで、ボルトに一般人が勝負を挑むようなものですよね。
おそらくカメは、ウサギが途中で休むことを予想し、諦めずに歩き続ければ、勝算があると思ったのでしょう。
少しづつでもいいから、確実に歩みを進めるカメが勝つのは、寓話の中だけではありません。目標を定めたら、面倒臭くても、真面目なのがカッコ悪くても、歩みを止めずにコツコツやること。相手が能力の高いウサギであっても、最後に笑うのは間違いなくコツコツカメなのですから。
作者:Celine
大学1年生、浪人生、国立中学生の3人の母。某大手中学受験塾にて講師、普段は秘書職