いくつかの具体的事例でメリットデメリットをご紹介してきましたが、当事者である子供たちはどう考えていたのかを聞いてみました。
メリットは、高校受験がない、ゆえに内申点を(あまり)気にしなくていい、遊べる!とのこと。どれも勉強をしなくて済む、バラ色の学校生活のように聞こえますが、遊べば代償は必ず償わなければならないことは明白で、大学受験時にそのツケが回ってくることが多いです。
他には、友達とじっくり付き合える、自分たちのカラーで学年を染めることができる、という意見も。なるほど6年間一緒ということは、1日約8時間としても、家で起きて家族と接する時間よりも多くを過ごすわけです。それが6年間となれば、8時間×約200日×6年=9,600時間もの蓄積に!じっくりというよりはべったりに近いかもしれません。さらに、似たようなタイプが集まってきていれば、学校内で自ずとある種の潮流は生まれることでしょう。
では、デメリットは?と尋ねると、3年限りの学校生活をしたことがないからわからない、デメリットが見当たらない、との答えでした。
6年の間には様々な出来事があったにせよ、デメリットと記憶するような事象はなかったということなのでしょう。
生活面、交友関係の点から見ると、中高一貫校は、子供たちにとって望ましい環境、選んで後悔しない場所と言えそうですね。
作者:Celine
大学1年生、浪人生、国立中学生の3人の母。某大手中学受験塾にて講師、普段は秘書職